サービス内容が同じなら、あとは…。

スマホを見つめる女性

 

私の実家は、山と田園に囲まれた田舎町で子供の頃は、まだ井戸水を使っていました。

 

お風呂は五右衛門風呂だったので井戸水を汲んで貯め、牧木をくべて沸かし、洗い物も井戸端に持って行き水をくみ上げては洗っていました。

 

 

あれから40年近く経ち、実家は新築され、水どころかお湯も蛇口ひとつ捻れば出てくるようになりました。
ただ便利になった分「水」の質が悪くなったと母は言います。

 

 

サビのような味がする、水か硬いと言うのです。
家が新築されて以降、飲み水はペットボトルを購入するようになりました。

 

家族4人分のペットボトルは数もハンパではなく、特に夏場などは買っても買っても、あっと言う間になくなって行きます。

 

ところが3年前、母がパーキンソン病を患ってしまい、そのペットボトルを持ち上げる事さえできなくなりました。

 

片手で持ってグラスに注ぐ握力さえなくなってしまったのです。
それで、殆ど力を使わず、冷たい水も暖かいお湯も簡単に注げるウォーターサーバーを置く事に決めました。

 

 

契約した会社の営業マンさんは、まだ若い男性でしたが優しい人でした。
仕事だから当然かもしれませんが、病の母を気遣って、母の姿が見えないと「今日はお婆ちゃんは?」。

 

母がいれば「早く元気になってね」と声をかけてくれました。
しかし、この方が違う営業所に転勤になってしまい、我が家には新しい営業さんが来るようになりました。

 

余計な事は言わないと言えば聞こえが良いのですが、作業が終わるとそそくさと帰って行く後ろ姿が何となく冷たく見えてしまい、継続期間も満了したので、料金もサービス内容も変わらないのであればと、他の会社に変える事にしました。

 

最初の営業さんが良すぎたのでしょうね。ただの営業マンさんに、母の事まで気遣えなど、とんだ思い上がりだと思います。
が、あの営業さんでなかったら、一番初め、あの会社に決めていたかな?

 

今のウォーターサーバー会社の営業さんも良い人です。

 

水を買いながら、どこかで「心」も購入している気がします。